菊池秋雄(きくちあきお)氏は、津軽リンゴの始祖と呼ばれた弘前藩士菊池楯衛(たてえ)の長男として生まれました。東京大学農学部を卒業後、農学研究の道に進みました。長く園芸学会長を歴任するなど、日本の果樹園芸学の権威として多大な業績を残しました。1922年、新しく創立された鳥取高等農業学校(現在の鳥取大学)教授に赴任しました。在職期間はわずか4年間でしたが、梨の研究だけでなく、当時黒斑病に苦しむ二十世紀梨栽培の現地指導に大きな役割を果たしました。
一方、新品種の育成にも情熱を傾け、特に二十世紀を親として育成された「菊水(Kikusui)」の優れた形質は現在の主要品種となっている「幸水(Kosui)」「豊水(Hosui)」に受け継がれています。